VOL.5で完成したdecollouomoの新素材 『 concorde – コンコルド』には、抗菌防臭加工【バリアS】を施しています。

今回のVOL.6では、この抗菌防臭加工について詳しく解説していきましょう。
抗菌防臭加工バリアSは、一般財団法人繊維評価技術協議会(繊技協)が定めた厳しい基準を満たし、SEKマーク(青)を取得している優れた抗菌防臭加工技術になります。

一般財団法人繊維評価技術協議会

「消費者に安全で良いものを提供したい」という思いから、繊維メーカー・加工場・アパレル・加工剤メーカー・試験機関などが集まり、経済産業省の指導のもとに、学術専門家の協力を得ながら、産・学・官が一体となって、1983年に発足させました。

繊維製品の評価技術に関する調査研究、及び繊維製品に関する標準化、国際的認証システム審査事業等を通じて、繊維製品評価体制の充実と繊維製品の品質の向上を図ることにより、繊維産業の健全なる発展、貿易の振興及び国民生活の向上に寄与することを目的としている組織です。

一般財団法人繊維評価技術協議会は、1989年から抗菌防臭加工マークの認証を開始し、1998年には、この試験方法がJIS L 1902(繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果)として発行されています。

SEKマーク

SEKマークは、清潔・衛生・快適な暮らしを促進する機能加工繊維製品の認証マークです。安全性の確保を基本として、確かな性能の確保に努めながら一般財団法人繊維評価技術協議会が認証を行なっています。1989年に誕生した抗菌防臭加工に始まり、社会のニーズに応えるため、その時々の最新技術を活用し、現在に至るまで新しいマーク制度を立ち上げてきました。

日本人が長く培ってきた「きれい好き」の文化を背景に、常に清潔・衛生・快適をキーワードとした新しい機能加工繊維製品のマーク制度を開発しています。

認証の基本となる機能性試験方法のISO化や海外での商標登録を行い、2011年より、日本国内だけでなく、海外でもSEKマーク繊維製品が販売できるようになりました。現在は、中国・台湾・香港・シンガポール・マレーシア・タイ・ベトナム・インドネシア・トルコ・EU 。インド・韓国・アメリカでは審査が行われています。

繊維上の細菌の増殖を抑制し、防臭効果を示す加工『バリアS』

汗をかいた後、着ていた衣服をしばらくそのままにしておくと、嫌な臭いがしてくることはありませんか?
それは、繊維に付着した汗や皮脂を栄養源にして繁殖する細菌が原因なのです。栄養分であるこれらの汚れが分解されることによって嫌な臭いが発生するのです。最も代表的な皮膚の常在菌は『黄色ぶどう球菌』です。繊技協は、この菌の増殖が抑制されると臭気が抑えられるということを実験データから突き止め、抗菌防臭加工の評価基準を定めたのです。SEKマーク(青)を取得している抗菌防臭加工は、臭気成分を吸着させたり、別の成分に変換させたりする消臭加工ではなく、この黄色ぶどう球菌を抗菌して臭いを防ぐ。という原理になっています。
(抗菌防臭加工の試験方法は、JIS L 1902およびISO20743に制定され、国際基準になっています)

洗濯の耐久性について

この抗菌防臭加工は洗濯するごとに落ちてしまうのだろうか?
繊技協では、製品の種類ごとに定めた回数の洗濯後に抗菌性などの機能性試験を行って、その性能が保持されているかを確認しています。抗菌性の程度を数値化し、定められた数値をクリアしている製品だけがSEKマークを認証されるのです。

安全性の試験について

抗菌防臭加工に用いる加工剤が、人体にとって安全であることを試験しています。

<皮膚刺激性試験>
皮膚に接触した加工剤が、その局所に湿疹や皮膚障害などの刺激作用を与える可能性があるかどうか評価する試験。

<皮膚感作性試験>
加工剤に何度も接触した結果、局所に特異な作用を与える可能性があるかどうかを確認する試験。

<変異原性試験>
加工剤に何度も接触した結果、遺伝子突然変異、染色体の異常及びDNAの損傷などの遺伝子学的指標を調べる試験。

decollouomo デッコーロウォモのシャツは、このようにJIS / ISO規格に制定されている試験基準を満たしている加工を厳選して採用しており、

お客様が安全で安心できる製品を開発し、清潔・衛生・快適な暮らしをサポートしたいと願っています。

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