汗をかいた後、着ていた衣服をしばらくそのままにしておくと、嫌な臭いがしてくることはありませんか? それは、繊維に付着した汗や皮脂を栄養源にして繁殖する細菌が原因なのです。栄養分であるこれらの汚れが分解されることによって嫌な臭いが発生するのです。最も代表的な皮膚の常在菌は『黄色ぶどう球菌』です。繊技協は、この菌の増殖が抑制されると臭気が抑えられるということを実験データから突き止め、抗菌防臭加工の評価基準を定めたのです。SEKマーク(青)を取得している抗菌防臭加工は、臭気成分を吸着させたり、別の成分に変換させたりする消臭加工ではなく、この黄色ぶどう球菌を抗菌して臭いを防ぐ。という原理になっています。 (抗菌防臭加工の試験方法は、JIS L 1902およびISO20743に制定され、国際基準になっています)