COLUMN

VOL.5 <素材開発 concorde – エクスクルーシブ素材の誕生>

前回の記事 リニューアルの軌跡 VOL.4 で選定した

decollouomo デッコーロウォモのリニューアルで使用する3種類の繊維

・機能性長繊維ポリエステル「CEO α – セオアルファ」

・高級長繊維コットン「Pima Cotton – ピマ・コットン」

・森のシルク「Lenzing Modal – レンチング・モダール」

実用性・機能性・耐久性から、この3種類の繊維のベストバランスを考えていきます。

今回のリニューアルにおいて、機能性長繊維ポリエステル「CEO α – セオアルファ」は、機能性を発揮する繊維の中心核。

使用量が少ないと機能は十分発揮されませんし、逆に多過ぎると完全なスポーツウェアになってしまい、コーディネートも制限され、ビジネスシャツや休日のカジュアルシャツには不向きになってしまいます。

そのため、適度な使用量を考えていかないといけません。旧decollo デッコーロのシャツより機能を上げるためにも、ポリエステルの使用量は全体の50%を基本に微調整していきます。

「Pima Cotton – ピマ・コットン」と「Lenzing Modal – レンチング・モダール」について、残りの50%をどう振り分けるか?

コットンは、機能性長繊維ポリエステル「CEO α – セオアルファ」の吸水性をフォローし、耐久性が高い特性を持っています。また、ビジネスシャツ、カジュアルシャツ素材にとって必要不可欠な天然繊維です。

しかし、割合が多すぎると、旧decollo デッコーロのシャツ分析で明らかになった短所である「家庭用洗濯を繰り返すと、細かい毛羽立ちが気になる」という問題が出てきます。「Pima Cotton – ピマ・コットン」は、繊維が長い高級綿で毛羽立ちが少ないという特徴がありますが、天然繊維は繊細な面が多く、取扱い方1つで仕上がりが変わりやすいので、ここは慎重に考えていきます。

まずは機能性長繊維ポリエステル「CEO α – セオアルファ」50%、「Pima Cotton – ピマ・コットン」50%で、旧decollo デッコーロと同じ糸番手・ゲージ・度詰め具合で試編みしてみます。

その試編みした編み地を、家庭用洗濯機での繰り返し洗いテスト、乾燥・濡れた状態での摩擦テストを行いました。その結果、やはりコットンの毛羽立ちとそれに伴う白褪せが少し気になりました。また、繊維の品質が上がったことで、編み地の表情はとても改善されましたが、感覚的にコットン色が強く、良くも悪くもカジュアル感が出過ぎている印象です。

たとえ着心地が良い快適なシャツだとしても、着用を繰り返していくうちに編み地が草臥れてしまうと、実用性に欠けてしまい、折角参加できたお客様のワードローブからも外れてしまいます。。

私達が今回リニューアルするシャツは、

「家庭用洗濯機で下着のように毎日洗っても草臥れない耐久性があり、常に機能を発揮する実用性のあるシャツ」でなくてはいけません。

そこで、「Lenzing Modal – レンチング・モダール」の使用量が大事になってきます。

「Lenzing Modal – レンチング・モダール」は、コットンより2倍軽く、滑らかで柔らかい繊維。そして、吸湿・放湿性に優れており、繊維の縮みも少ないという特徴があります。この繊維を適度にブレンドすることで、コットンの長所を引き上げ、短所はうまくフォローしてくれるのです。

ここから、少しずつピマ・コットンを減量しながら、「Lenzing Modal – レンチング・モダール」を追加していきます。

徐々に追加していくと、さすが森のシルクと呼ばれているだけあって、編み地表面に上質な艶と、とろみ感があるドレープが生まれ、全体的に軽やかさが出てきました。そして、編地の質感がアップグレードしただけでなく、良い意味でコットンの風合いが落ち着き、シルクのような高級感が生まれました。

最終的には毛羽立ちも無くなり、カジュアルライクな表情だった編地が、一変して大人の洗練された表情に!!まさしく、イメージしていたdecollouomo デッコーロウォモのシャツにふさわしい素材。

ここからは最終段階。

3種類の繊維の糸番手の太さ・度詰め具合を調整し、編み方の工夫を行いながら、編地の厚みを決定していきます。

薄過ぎず厚過ぎず。そして、編地の表情、着心地、機能性、耐久性、全てが理想的でバランスが良く、実用性が高いものにしないといけません。

そのために、

糸の紡績メーカー・生地メーカーの方々の更なる協力を得ながら、視覚的な追求と着心地の追求、繊維検査機関で機能性・耐久性のテストを繰り返していきました。

そして、構想から1年半、最終段階から約半年かけて、

遂に、ベストなバランスを持った機能性素材「concorde – コンコルド」が完成しました。

【 concorde- コンコルド 概要 】

・機能性長繊維ポリエステル「CEO α – セオアルファ」  43.5%

・高級長繊維コットン「Pima Cotton – ピマ・コットン」26.0%

・森のシルク「Lenzing Modal – レンチング・モダール」 30.5%

・150デニール × 50番コーマ糸 引揃え

・28ゲージ Pique ピケ編み

・染色 高圧液流

・反応染料(ピマ・コットン/レンチング・モダール)

・分散染料(セオアルファ)

・シルケット加工

・抗菌防臭加工「パールサニット」

・着る人のパフォーマンスを引上げるdecollouomo独自の最終加工(企業秘密)

【 concorde – コンコルド 】の語源は、「協調」や「調和」を意味します。

また、イギリスとフランスが共同開発したマッハ2.0で飛行する超音速旅客機。その超音速飛行を追求した美しいデザインと機能は、現在でも根強い人気があります。

decollouomo のエクスクルーシブ素材 concorde は、超音速旅客機 concorde と同じように「美しさと機能」を併せ持った素材であり、そして、語源と同じく、第二の肌のように着る人を包み込み、調和していく素材であるために、そう名付けられました。「衣服の本質」である、人が失ってしまった本来の皮膚の機能をサポートするために、concorde はこれからも更に進化していきます。

『 ファッション性とパフォーマンス性を両立させた機能性ニット素材 – concorde 』

 

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