decollouomo story 05 – 磯部健司 氏【男らしいフォルムとスポーツシャツのような着心地。身体の動きに合わせて自在に変化するデッコーロウォモのシャツ】

【 DJS-002 長袖ドレスシャツ PURE WHITE  】

decollouomo デッコーロウォモのシャツは、私が今まで着用・所有していたどのシャツとも性格が異なるもので、最初は「えっ!?」といった驚きがありました。外観は一見「かわいい」という印象ですが、着用してみると「男らしい」印象に様変わりして、実際の身体のラインよりたくましくみえる独特のフォルムが特徴的ですね。そして、着心地・フィット感がとてもいいです!ニット素材「concorde」は柔軟に伸びるので、様々な体系に合わせて自在に変化しそうです。

私は、トラディショナルなものづくりにこだわったシャツや、シャツ工房でビスポークしたものばかりを着用していました。シャツを着ると「冷たく」「硬い」という印象があって、「ピシッ」っと言うのでしょうか?今日は正装だという感覚があるものですが、decollouomo デッコーロウォモのシャツの場合は、その印象や感覚が良い意味で全くないのです。ドレスシャツのはずなのですが、まるでスポーツシャツのような着心地。どれだけ動いても身体についてきてくれるので、はだけたりすることも少なく、どんなシーンでも着ることができるシャツですね。毎年審査員を務めているJapan Florist of the year 2017 in 東京〜日本花職杯〜のファイナルの時や、先日京都で行われた花職向上フラワーフェスティバルの時も、decollouomo デッコーロウォモのシャツを着て壇上にあがりました。
おかげでいつも快適に過ごせています。今後はdecollouomoのファンになろうと思っていますよ。

 

(2018.01.13 花職向上フラワーフェスティバルin京都より)

「業界の在り方を改めて、花職の向上を志した世界チャンピオン」

地元は名古屋で、花屋を営むうちに生まれました。しかし、高校卒業して実家を離れるまで全く花に関わることの無いまま、違う業界で仕事をしていました。数年経った時、仕事をやめて実家に戻ったことがあったんです。そうしたら、父親が家業を継ぐために戻ってきてくれたと勘違いして喜んでね。私はそう思ってなかったのですが、喜んでいる父親を見ていたら暫く花屋を手伝おうかなという気持ちになってきて。。花に関わることになったのは、そんな些細なきっかけでした。それからスクールに通ったのですが、教えてくれることは基本的なことばかり。3ヶ月経った頃には講師までやるようになっていました。薄っぺらい世界であまり面白くないなぁと思っていた時、一度コンテストに出てみないかと声をかけられて試しに出てみたんです。結果は失格扱い。そして、その時の審査員がすごく嫌な感じの人だった。でも、その人から言われた専門的な言葉が全くわからなくてね。とにかくその意味を知りたくて、初めて探求するようになったんです。今までは独学でやってきたのですが、本格的に学びたくて池田孝二さんという有名な先生の元に弟子入りをしました。それからは、この世界が面白くなって、どんどんのめり込んでいきましたね。

その一方、当時の業界の在り方が嫌いでした。例えばスポーツだったら、選手も観客もわかりやすい競う時のルールというものがある。短距離走だったら0.01秒を競って速い方が勝ちとか。花の業界の場合は、造形の美しさを競う時、どこをどうやって決められているのか基準がはっきりわからない。ある程度知識が身につくと評価の仕方がわかるのですが、業界の上の人達や審査員の中にはそういうちゃんとした目で見ない人たちが多かったのです。正しくは、造形の「痕跡」を残すために過去や記憶・かたち・風景・物事などと結びつけ、造形していくもの。その本来の「ものづくり」の手法を知らない人は、いつも「第六感」に頼り、多くは「センス」や「感性」と言う曖昧な表現で評価して片付けてしまいます。作品の元となる理論や技術を飛び越えて、「センス」や「感性」だけというのは、都合が良すぎる中身の無い造形になりがちですし、それだけを求めていては業界自体これ以上の発展は望めません。そう強く不満を感じていた25歳の時に、日本のチャンピオンを決めようという大会があって。この大会で優勝することができたら私が業界を正していこう!という思いで、願掛けをして出場したんです。結果、日本の中のグランドチャンピオンになることができました。その翌年には、国際フラワーデザインコンテスト「テレフローリスト・オブ・ザ・イヤー」という世界大会に出場し、総合優勝であるTOYを受賞、世界チャンピオンにもなることができました。それからは、花の教育学校フローリスト・アカデミーや花職向上委員会を立ち上げて、さまざまな活動を通して花業界の向上につとめています。設立当時は、まだ若輩者で生意気だったので相当叩かれましたが、やっと今の立場になって誰も文句を言わなくなりましたねw。

 

(2018.01.13 花職向上フラワーフェスティバルin京都より)

 

花職向上委員会は、フローリスト・フラワーデザイナー・フラワーアーティスト・生花店(花屋)・生産者など「花」に携わる全ての「職」を持った方々の向上を目的としていて、最初は花職人の技術向上が目的で集い、次第に拡大していった任意団体です。集まっているメンバーは生徒というわけではなく、同じ時代に生きて、同じ業界で、同じ方向を見て、同じ志を持った仲間を集めて活動しています。

皆さんに一番伝えたいことは、花業界にも実は「基礎」があり、そして表現する世界の「デザイン・造形」があるということ。その理論や技術を学ぶ方向性があるという事を知ってもらい、決してセンスや感性だけではないことをお伝えしたいです。そして、造作活動であれ、指導活動であれ、それぞれが「デザイン」なのか「アート」なのかを明確に区別をし、先人達が後世に残す為に作られた「理論」や「考え方」を正確に伝え、一般の方や初心者が迷わないような後世に残せる「道標」になることを願っています。今はまだそんな道中ですね。

 

「神が造りし芸術・花職を目指す道」

花屋さんになろうと思う場合は、専門学校やスクールで基礎知識を学んで、まずは植物に慣れ親しむことから入ると良いでしょう。花職の基本は、まずは植物を知るところから。私達が扱う「もの」は植物だから、それらの内面性と基本的な外面性の知識はどうしても必要になります。これらを解釈するところからはじめなければなりません。デザイナーになろうと思う場合は、きちっと花の理論を磨いていくことです。花職人と言われる専門職には専門の知識が必要で、その後にやっとデザイナーと呼ばれる仕事、デザインをする事ができます。デザインを構築するため、また自身のデザインを活かすためには、まず基礎までの習得を心がけたい。

しかし、情報が錯乱している現代では、なかなかその導が見つけられなくいる人が多いようです。そこで、花職向上委員会では「花職向上の十式」というメッセージと資料を作り上げ、初心者の方から花職人の方が参考にできるように模範的な進め方を公表しています。この進め方が全てではありませんが、一つの道標になればと思っています。花に携わることから、配置〜調和〜歴史〜構図〜空間と動き〜テクニック〜植物の扱い〜印象とインスピレーション〜効果とテーマ〜フローラルアート、そしてご自身独自のステージへ。それから先は「答え」などは存在していません。様々なテーマをそれぞれの環境や目的に置き換えて、それぞれのデザインをしていきます。ご自身の「答え」を出す為には、それぞれの本質に気付き活用していかなくてはなりません。その元となる「考え」と「構築方法」をマスターすることが、現代の最終章とも言われています。

 

 

作品は、様々なテーマを「印象」や「インスピレーション」によって構築をしていきます。例えばテーマを「日本」とします。抽象的で人によって捉え方が全然違いますよね。日本人から見るTHE日本というものから、海外から見るオリエンタルでエキゾチックな日本など様々。その様々なスタイルやパターンは、趣旨や素材・環境によって変化し、幾重にも繰り広げることができるばかりか、時代によってその容姿や雰囲気を一変するものばかりです。それぞれの真意をよく読み取り、自身のデザイン力を鍛えていくことが大切です。また、デザイン力は、印象やインスピレーションで培われるものばかりではありません。 「ものづくり」の原点を探り、学ぶことだけではなく研究すること。業界内外を問わず、様々な「効果」や「テーマ」について研究することで、新しい何かを見つけることができるかもしれません。そうやって研究している時に「出会い」というものがあります。今まで気がつかなかった新しい「もの」と出会い、自身の作品に活かしていくのです。

私たちが一番辛いことは、植物というのは自然に恵まれて誕生した、いわば「神が造りし芸術」。その自然に咲いた花をいけて綺麗になるのは当たり前のことなのです。それをやって何がデザイナーなの。アーティストなの。って言う人たちは多いかもしれません。今はインターネットやSNSで様々な情報が簡単に手に入ります。一番怖いことは作品の写真を見て、その通りにただ真似ていけること。作品の内容をよく理解して、模索しながらオマージュ的につくることには意味がありますが、表面上だけ真似してつくることには一切の発展は望めません。だから、私たちは作品の本質を一般の方にも知ってもらえるように出版をしています。書籍には作品の写真や図柄だけではなく、一緒に理論的な部分を詳しく書いています。そこまで是非読んでいただきたい。センスや感性の部分だけではなく、その奥の専門的な知識や技術までわかってもらえると面白さがより深まります。きっと今までより興味や見方が変わってくるはず。それが花職自体が向上していくことであり、私たちが目指す道です。

 

 


磯部健司 Kenji Isobe
花職人     Professional Florist
公式ホームページ http://www.flower-d.com/

・Tele_Florist_of_the_year 1997 世界チャンピオン
・花職向上委員会 委員長・マスターインストラクター
・花塾フローリストアカデミー 代表・専任講師
・株式会社花の百花園 取締役
・日本フラワーデザイナー協会(NDF) 講師
・パプスブルク芸術友好協会宮廷芸術会員
・Flower_Net<フジテレビ系_日本花通信配達組織加盟>同フラワーネット デザイナー

<経歴>
1995: フラワーシップ全国技術選手権大会 2位(デザイン賞)など複数受賞
1996: フラワーシップ全国技術選手権大会 グランプリ受賞:日本チャンピオン
1997: Tele_Flower_International
Tele_Florist_of_the_year 1997 世界大会総合優勝 TOY受賞・世界チャンピオン
1998: プロを教える花の教育学校としてフローリストアカデミー設立
1999: 「磯部健司 花のセミナー」全国各地でスタート
2005: 花職向上委員会 発足
2014: 誠文堂新光社より「基本セオリーがわかる花のデザイン」出版
2018: 花職向上委員会主催 花職向上フラワーフェスティバルin京都 開催

25歳でTele_Flower_International 花の世界大会の日本代表選手に選ばれ、翌年の世界大会にて総合優勝。20代より業界の水準強化のため、花の通信組織や様々な団体の講師活動を始め、花塾フローリストアカデミーでは、20年間この業界の技術・表現などの向上に努める。2014年誠文堂新光社より出版を機に、広く花の文化普及の活動を広げる。今後も花職向上を目的として、講習会・イベントなど様々な活動を中心に展開予定。


<Tele_Florist_of_the_year(TOY) – テレフローリスト・オブ・ザ・イヤーとは?>
テレフロール・インターナショナルは世界最大の生花通信配達の世界的な組織です。テレフロール・インターナショナルでは、国際フラワーデザインコンテスト「Tele_Florist_of_the_year(テレフローリスト・オブ・ザ・イヤー)」を実施。 フラワーデザインのレベル向上や創造性の追及、フローリストとしての基礎的な技術事項と芸術力の研鑚を行うことを目的としており、各国で勝ち抜いてきた代表選手それぞれが、非常に厳格なルールのもと、与えられた花材、時間内で作品を制作するコンテストです。競技5部門<花束・コラージュ・寄せ植え・アレンジメント・ブライダルブーケ>


<花職向上フラワーフェスティバルin京都 レポート>
2018年1月13日、京都駅前地下街ポルタにて、花職向上フラワーフェスティバルが開催されました。世界で活躍されているフローリストによるデモンストレーションから、全国のプロ・アマ総勢100名のフローリストの方々がエントリーされたフラワーデザインコンテストが行われました。通路をふさいでしまう程のお客様が来場され、通りがかりのお客様も巻き込んでの大盛況ぶり。近年の花のイベントに比べ、参加者だけではなくお客様にも大きな満足を与えられた素晴らしいイベントでした。

第一位 福岡県 深町 拓三 様(デッコーロウォモ賞)
第二位 福岡県 和田 翔  様(F.con賞)
第三位 岩手県 目時 泰子 様(フジテレビフラワーネット賞)